令和7年盛夏

 子どもの頃、今は亡き母が「清成は八木へ連れて行っても、おもちゃやなくて、本を欲しがったから、賢くなると思ったのに」と嘆いたことがありました。「八木」と言うのは、私が生まれ育った橿原市の中心市街地で、当時ニチイやダイエーがありました。
 母の期待を裏切ったかも知れませんが、私は今でも本を「読む」ことも、「買う」ことも好きです。仕事柄、大半は法律書や判例集ですが、小説も読みます。かつては司馬遼太郎の歴史小説を愛読し、「坂の上の雲」は暗記する程読み返しました。最近は医療小説を多く読んでいます。夏川草介の「神様のカルテ」や「スピノザの診察室」、中山裕次郎の「泣くな研修医」、「俺たちは神じゃない」はお勧めです。
 ところが、最近、私の身の回りでは本屋が激減しています。電車の中でも多くの方はスマホを見ており、本や新聞を読む人をあまり見かけません。本や新聞を読まないで、SNSを鵜呑みにしてしまうことは危険だし、本を読まないと知恵は生まれないと、「昭和」生まれの私は思いますが、かたや谷沢永一は「向学心の意味するところを、専ら本を読むことを中心とする狭義に解するのは妥当でなかろう」と述べています。

 残暑お見舞い申し上げます。
 今年も厳しい暑さが続いています。どうぞご自愛下さい。
菊池寛が言った通り「無事これ名馬」です。何もないに越したことはありませんが、もしも弁護士としての私にお役に立てることがございましたなら、些細なことでも、どうぞご遠慮なく、お問い合わせ下さい。
 今後とも親しくご指導、ご厚誼の程お願い申し上げます。

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